永住申請と現在持っている在留期間の期限について
日本での生活が長くなり、そろそろ永住権を取りたい考えたとき、現在のビザ(在留資格)の期限が気にかかることはありませんか?
「永住申請の結果が出るまでに今のビザが切れてしまいそう」「期限が半年を切っているけれど、先に永住を出してもいいの?」といった疑問は、実務でも非常によくいただくご相談です。
今回は、現在のビザの期限が迫っている場合の永住申請の進め方について以下の5つの項目で詳しく解説します。
- 期限が近くても永住申請は可能
- 注意点1:現在のビザの「更新」は別途必要
- 注意点2:永住申請ができるのは現在持っているビザの在留期間について
- もし更新で期間が短くなってしまったら?
- 永住申請のベストタイミングは?
まずは、現在のビザの期限が近い場合の永住申請はどうなるのか、からご説明します。
<期限が近くても永住申請は可能>
まず一番大切な結論から申し上げますと、現在のビザの期限が数ヶ月先に迫っていても、永住申請を行うこと自体は全く問題ありません。
永住申請の審査期間は、現在、非常に混み合っていることもあり、一般的に「1年~2年」ほどかかります。そのため、申請中に現在のビザの期限が来てしまうことは珍しいことではなく、入管側もそれを想定して受け付けています。
ただし、いくつか注意すべきルールがあります。
注意すべきルールの内、一つ目からご説明します。
<注意点1:現在のビザの「更新」は別途必要>
ここが最も重要なポイントです。「永住申請中であっても、現在のビザの更新手続きは行わなければならない」というルールがあります。
「永住の結果を待っている間は、今のビザが切れても大丈夫」と勘違いしてしまう方が稀にいらっしゃいますが、それは間違いです。
しかも永住申請には、通常のビザ申請のような特例期間(現在持っているビザの期限が過ぎても2ヶ月は在留延長できるルール)が適用されません。
そのため、以下のようなスケジュールで進めるのが一般的です。
【申請の流れ】
| 1. | 永住申請を出す | (例:期限が切れる5カ月前など) |
| 2. | 現在のビザの更新申請を行う | 現在のビザが切れる1~2カ月前 |
| 3. | 現在のビザの更新の許可を受ける | |
| 4. | 永住申請の結果を待つ | 継続(期限が切れる前に更新) |
上記の表のように、永住と更新の2つの手続きを並行して進めることになります。
次に2つ目の注意点についてご説明します。
<注意点2:永住申請ができるのは現在持っているビザの在留期間について>
永住申請をするための前提条件として、現在持っているビザの在留期間が『3年』または『5年』である必要があります。しかしこの部分は、2027年4月1日から条件が厳しくなり、原則『5年』のみになります。(ただし、2027年3月31日の時点で『3年』の在留期間をお持ち場合は、1回のみ永住申請にチャレンジできます)
もし現在『3年』か『5年』のビザをお持ちでない場合は、現在お持ちの在留ビザの更新手続きを行い、『3年』か『5年』以上の期間を確保してからでないと永住申請は受理されませんので、現在お持ちのビザ更新タイミングと永住申請はセットで考えなければなりません。
次に、更新時にビザの在留期間が短縮されてしまった場合についてご説明します。
<もし更新で期間が短くなってしまったら?>
ごく稀なケースですが、更新手続きをした際に、これまで『3年』だったものが『1年』に短縮されてしまうことがあります。そうなると、永住申請の条件から外れてしまいます。
しかし、これまで通り、特に問題なく収入も安定して日本に在留してきた方であれば、ビザ更新においていきなり在留期間が短くなるようなことになる可能性は低いです。
公的義務(税金・年金など)の支払いの「うっかり忘れ」などに十分注意し、今の在留期間を維持できるように気をつけましょう。
以上のことを考えて、いつ永住申請をするのがよいと考えられるのかをご説明します。
<永住申請のベストタイミングは?>
永住申請は「準備が整ったときが一番の申請タイミング」です。
「期限が近いから、次の更新が終わってからにしよう」と数ヶ月遅らせるよりも、まずは永住申請の準備を進め、条件が揃ったら申請を行い、現在のビザ期限が来たら並行して更新も行う。これが、スムーズに永住許可を取る為の近道です。
また、<注意点2>の項でも触れましたが、2027年4月1日から条件が厳しくなり、永住申請の条件が原則『5年』のみになります。現在『3年』の期間を持っている人は、2027年3月までに動くのが好機といえます。


